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2010 02,27 04:56 |
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レバーせんべいというのがあった。
せんべいといってもスナック菓子ではなく、本物のレバーが一口大にカットしてあり、ちいさなビニール製の袋に入ってる。 よく『こちら側のどこからでも開封できます』って書いてあるアレだ。 『柿の種』などを包んでいるアレである。 『柿の種』ほど大きいものではなく、スーパーの肉類コーナーで無料で配る(おおかたの場合)調理用の脂身の大きさとイメージされたい。 その『レバーせんべい』が、先術の無料配布の調理用の脂身と同じザルに、『手づかみで好きなだけ』よろしくディスプレイされていた。 『おお、ビールのつまみにちょうど良さそうだ』 と思って、買い物かごの中にポイと放り込む。 『一個じゃ足りないな』 ザルに手をやるとその一群を鷲掴みにしてかごに放り込んだ。 『しかしアレだな、もしかすると新発見の美味だったりして。。』 そう思ったので、更にもう一群の鷲掴みをかごに放り込んだ。 『あれ?これ、いくら?』 値段のプレート(厚紙にインク切れかけのマジックペン)には、 《レバーせんべい/◎◎円》 と書かれている。 字は決して上手くない。 いくらだったかちょっと正確に思い出すことが出来ないが、確か一個50円だか70円だった。 『しかしアレだな、とてつもなくマズかったらどうしよう』 そう思って一個を手にとって、裏に印刷された表記を見たけど全く味の予測がつかない。 これまで、安いから、と大量買いして失敗したことが多いわけではないが、無いわけではない。 失敗の記憶とは、ほんの数回でトラウマを形成するに十分なダメージを与えてくれるものだ。 お前はどうなんだ。 有り難いことにそれは透明のビニール包装なので中身の状態が確認しやすかった。 余談だが、よくアルミビニール製の包装で不透明のやつがあるが、あれは中身が確認出来ないのであまり好きではない。 中身のイメージを大袈裟なほど美しく写した写真がプリントされていることが多いが、誇大広告じゃないか!と思うことが多すぎる。 この『レバーせんべい』という商品は中身が見える包装なのでそんなことはないけど、『商品化に金をかけていない小企業』感がぷんぷん漂っていた。 こういった場合、当たりが多いのもまた事実。 そんなことをぼんやり考えながら、更なる鷲掴みの一群を買い物カゴに放り込んだ。 これが『旨かろう』という《未来予測》である。 これは一見痛快な《決断》と思いがちであるが、実際は重要な責任を未来の自分になすりつける行為に他ならない。 現在の自分は責任を感じるどころか、決断を導き出した自分に満足さえしている。 もしもこの『レバーせんべい』がおそろしくマズいものだったなら、痛みを感じるのは現在の自分ではない、未来の自分なのだ。 それは彼に対し、あまりに失礼ではないか。 しかし試食が出来るコーナーではないし。。 次にぼくは更なる鷲掴みの一群を買い物カゴに放り込んだ。 この一群に至ってはこれといった理由もなく。 おそらく、先ほどの《未来予測》によってもたらされた《一時期の安堵感》を《結論》と誤解して解釈し、感覚が麻痺して同じことを繰り返したのだろう。 この時、この『レバーせんべい』なる商品が良質のものかそうでないのか、そういった詮索は、もう何も意味をなさないものになっている。 疑問はすでに結論に化けてしまっているのだから。 『きっと旨いに違いない』 という結論に。 そして、その結論を胸に、今一度鷲掴みの一群を買い物カゴに放り込んだ。。。 。。。という夢を見ました。。。(T▽T) 何をどう解釈すべきか、解釈すらないだろうけども。 ただ、一番驚いたのは僕の脳がこの夢を『悪夢』として処理していた事(笑)。 起きた時には汗びっしょり。 それで眠れなくなったので、んじゃあいっちょブログでもやるかと、そのまま産地直送の夢物語。 少しずつ暖かくなって来たなあ。 今日、作業をしてると妻がコーヒーをもってきながら 『なんか春のにおいがしてきたね。』 と言った。 ぼくもふと手を止めて感じてみた。 そうだなあ。 春よ来い、早く来い。 PR |
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