人間にはけして表現出来ない領域。
先ほどから自分の眼球に張り付いて離れないものがある。
記憶じゃない。
残像でもない。
微生物？
くっきりと見える。
眼球に住む微生物なのかなと、いつも思う。
ぼくがどの方角を向こうと、何を見ようと、視界から失せることがない。
今に始まったことではない。
いたって普通。

いかにスーパーリアリズムで描画しようと、これだけは絶対に表現出来ないといつも思う。
それは現代にある人間の5感、3次元という空間に、明らかに限界があることを示していると思う。
しかし新しい動きは多くあると思う。
それは電子空間の中に起きていくであろう進化の延長線上にあると思う。
きっとそれは描画の次の選択肢。

[3回]