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Let's put a new coat of paint on this lonesome ol' town. Set 'em up we'll be knockin 'em down. You wear adress baby,I'll wear a tie. We'll laugh at that ol' bloodshot moon In that burgundy sky(TOM WAITS).
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2010
09,19
02:31
愛と哀しみのボレロ週間 〜最終回〜
CATEGORY[☆日記]
http://www.youtube.com/watch?v=5_XdRa2oMR0
今週は『愛と哀しみのボレロ週間』と題しましてお送りします、ブログNEW COAT OF PAINT。
本日は最終回です。一週間どうもありがとうございました。
最終回に最も相応しいのは、この動画を置いて他にないとずっと思ってました。
映画『愛と哀しみのボレロ』。
そのクライマックスのシーン。
ジョルジュ・ドンはだいぶ前に亡くなりましたね。
僕とボレロとの出会いは小学校の時、TV映画で見たこの映画が最初だったと記憶しています。
映画の内容は当時の僕(特に頭の悪い)にはあまりピンと来なかったと思います。
それでも生まれて初めて『民族』というものを意識したのも、もしかしたらこの映画が最初だったかもしれない。
その後の僕はじつに不勉強でしたから、この映画をもう一度見る、、という行為をしていません。
だから、僕がこの映画について語るのはおよそお門違いかもしれないのですが、わずかな記憶をたよりに真剣にロマン飛行してみたいと思います。
なぜなら、この映画を見た時に、このクライマックスを見て思わず『お母さん、この曲何て言うの!!??』と叫んだのは鮮明な記憶として残っているのだし。
母はその時に教えてくれた。
これはラヴェルのボレロ、だと。
そして僕は初めてボレロを知った。
この映画について言えば、ナチス占領下のドイツが主な舞台だったと思う。
ユダヤ人の迫害。
特に女の人が髪の毛を刈られ、丸坊主にされるシーンがいまでも印象に残ってる。
その時代の、ドイツ、ポーランド、ユダヤ人、というキーワードについて、今回の記事で改める必要はないと思う。
兎に角、キーワードとして残るのが、戦争、民族、そして、このボレロという曲だった。
映画なんてのはいろんな見方が出来ると思う。
こういう印象の残し方だってそれはきっと真っ当な筈だ。
何ら恥ずることはない。
その時(僕が自分の母親にこのボレロと言う曲のタイトルを聞いた時)、同時に母親がこんな事を言った。
ーボレロという曲は、砂漠をいくキャラバンのイメージ。遠くからゆっくりとやってきて、誇り高く眼前を通過していくのだと。
それは、何かの記事か、インタビューか、誰かの受け売りだったんだと思う。
受け売りの大本を流した人も、それは誰かの受け売りだったに違いない。
ともあれ、小学生だった僕の胸に新鮮に、何のためらいもなく飛び込んできたのはこのメロディーと『行進』という語句だった。
感じますでしょうか?
砂漠をいくキャラバンのイメージ。
それらのイメージは、僕にとっては今この歳になって、もっと違うイメージを抱かせるんです。
あるいは『人生』の行進曲であり、或は映画のように『民族』の流浪であったり。
否、もしかしたら『時代』そのものがながれゆく、、、、、そんなメロディーなのかもしれない。
そんな事を感じます。
僕は自分の作品『Horizon』で『国境なんてなければ。。』ということを思いながら作りました。
僕はこれは絶対に曲がらないことだと思います。
バベルにて四散する以前、人類は一つの民族だった。
いや、あくまで聖書だとね。
でもそんなものを持ち出す以外話ができないじゃないか、国境がなぜ生まれていったかなんて正確な話。
兎に角今の時代は国境だらけ。
これがなければ戦争なんてない、、、って考える、或はそう希望するのは当然でしょう?
でも、それは今すぐじゃない、、って思う。
すぐになんて出来っこない。
個々があまりに種々の独自の文化、言語、思想、宗教、愛を育んだのだから。
映画『コンタクト』の中でこんなシーンがあった。
宇宙人に出会ったジョディ・フォスターが、宇宙人にこう言う。
『あなた方が存在する事を自ら証明してくれないのか?なぜもっと多くの宇宙の共同体となり得ないのか?』
そんな事を聞く。
すると宇宙人はこんな感じの事を答える。
『我々は今まで数万年の間、ずっとこうしてきた。いずれは宇宙に散在する種族が会合する事もあるだろう。でもそれは今ではない。』
すごく、印象的で、すごく意味の深い言葉だと思った。
そう。我々が文化、言語、思想、宗教、愛を育んでいる以上、国境線はすぐに抹消出来るラインではないのだと思う。
長期的にはそうしていくべきだと断固思う。
でもそれは今すぐという意味じゃない。
事を急げば差別や貧困を多く生む。
文化を抹消される事だってもしかしたらあるのかもしれない。
さて尖閣は、竹島は、拉致被害は、一体どうなのだろうか。。。
この問題は個人個人が考えれば良いと思うから、こんな僕の安っぽいブログで書く必要なんてないと思う。
でも非常に重要な、個々が意識を持つべきものだと思う。
そしてこれ以上多くを、たかがブログで書こうとは思わない。
自分がこのブログ『NEW COAT OF PAINT(街を新しい色に塗り替えようという意味を込めた/トム・ウェイツの歌から)』を作った、そう言った意味に於いては、たまにはこういう事を考えてみるのもいいかもしれないと思い、今回記事にした。
まあ、お笑いになると良いと思います。
でも僕らの立っている地面は僕らと同時に過去の、そして未来の人のものでもある。
僕はそう思いたいです。
だからって自分に何が出来るという事はない。
僕には僕に与えられたやるべき事がある。
今はそれをやるだけ。
それから人類愛云々のはなしでもない。
ぼくは共に歩んできた人と分かち合った文化やそういった共通のものを大切にしたいと思うだけだ。
それからこれも言っておきたい。
特定の団体やそういったものの人たちは決まり文句のように『あの国が嫌いでしょう?でも今や云々・・・』
と宣伝まがいに言ってる。
僕はこう思う。
『いや、嫌いじゃない。むしろ大好きだ。その文化、文化が育んだセンス、デザイン。』
けどそのまわりくどく囲むやり方は一体どうなんだ?
思想や、宗教、それが違ったら、僕らは友人にはなり得ませんか?
友人としてこれ以上拒否するのは止めてくれないか?(これは大きな意味ではなく、ごく小さな自分の周りのこととして。)
ぼくらそのことに気付いた時ものすごくがっかりしてしまうんだ。
ぼくは友人と話す時、宗教も思想も関係ないと思ってる。
でも相手がそう思ってないと感じるときもある。
とにかく、こうだ。
憎しみで統治されるならば、そんなもの世界とは思えないってことだ。
いや、話をボレロに戻すと。
ぼくは今この曲が全部の行進曲だったらいいのにと思う。
時代、民族、人間。
それから日々の小さな生活。
だから、僕が小学生のときに、この映画を見て『この曲何て言うの!!??』って言った、あれは紛れもないおおきな本物の『感動』だったんだと思う。
さてあなたは今宵、どのような愛と哀しみを抱きつつ月明かりの下に?
このシリーズは今回で終わりだけども、またいつかどこかで。
そう、それはもしかしたらいまと同じく月明かりの夜かもしれない。
それでは、、、、それまで、、、しばらく、、、、
(ФωФ)+
[5回]
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