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2010 05,26 06:00 |
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『P-LABO映画祭2009』が終わってから、僕は仕事で作画作画の毎日だったわけよ。 そんなある日、三村さんからEメールが届いた。 『まあ、読んでみてください。』 見ると、企画書が添付されていて、それには『算法少女』って書かれてた。 企画書だから簡単なシノプシスがついてて、僕はそれをまず読んだ。 これが僕と算法少女のファーストコンタクト。 ぼくは 『面白そうですね』と答え、そのシノプシスの中に出ていた本多利明(本編にでてくる)の台詞に共感した旨を返信した。 ややあって、三村さんが千葉のリスーピアに出て来れないか?とおっしゃった。 聞くと、この映画の下準備のようなもので、和算の研究会のようなものを"取材"してみたいのだということだった。 和算を実際にやってるとこを見たかったので、ぼくも同行させていただく事にした。 お台場。 リスーピア。 まるで映画『AKIRA』のような世界観のビル(笑)。 超ハイテク。 僕らはそこで待ち合わせた。 当日初対面だった橋下さん、高野さんの4人で、和算の取材。。。 と、思っていたんだけど、なんと通されると僕たち4人にも席が用意され、教材がわたされた。 『あのー。。取材だと思ってました。。これ、参加っすね。』 僕は数学は大の苦手だ。 『ん?はは(笑)。。なんか、どうやら、、そうみたいね。。』 と三村さん。 えー。。。 周りを見てみる。 天才小学生でいっぱいだ。 そのかなり先頭の方の席。。 南無三と思いながら、授業を受ける事になった(笑)。 でも、結果すごく楽しくて。 へえーこれが和算。。 和算を使えば手品のような事が出来る。 2、3の質問で相手の誕生日を見事に言い当てたり。 今、何が食べたいかを当ててみたり。 まさに神業。 それでいてそれがすごく簡単なんだな。 かくしてその日は天才小学生たちと一緒に、わいのわいのと楽しんだわけ。 『あのー、三村さん、これなんかの形で関わらしてもらえませんか?』 『んー?関わるも何も、作ってほしいんだよね。』 さて、、、どうしましょう。 僕はそれまで20分を超える作品を作った事が無かった(いや、完成してないから今でもそうだ。しかし、2010.05.26現在、カット自体はその時間は超えた)。 『尺はどのくらいですか?』 『そうだね、だいたい予想するに1時間半くらいになるんじゃないかな?』 1時間半。 『納期はいつでしょうか?』 『3月までに出来る?』 3月!!!!!??? 準備諸々を含め4ヶ月。。。 無理だと思った。確信があった。でも 『いや、いつでもいいんだけどさ。』 と三村さんが付け加えたので、そうか3月でなくていいならやってみたい。 そんなこんなでいろいろなやり取りが数日続き、僕が算法少女を作る事になった。 三村さんはいわゆるテレビアニメのデザインをとらないでくれとおっしゃった。 一風変わったアニメーションにならないものかと。 御心配なく。 ぼくはテレビアニメの線、あれが出来ないアニメーション作家。 言っちまえばヘタクソ作家だ(笑)。 テレビアニメは極めて合理的で絵も洗練されていて。 日本が独自に培った独自の技術、世界に誇る技術だと思う。 しかし、そこにある種の"メソッド"がある事も見逃せない事実。 ぼくはこのメソッドを取り払って、独自のメソッドでいこうと思った。 メソッドは一定の"規格"をクリアするもので、三村さんの希望を考えた時、この規格はきっと余計なものになるだろうと思った。 まあ、これらのことについては後々思い知る事になる、それは後日書くとしよう。 それからはもう、デザイン案の日々。 いくらなんでもこれらはお見せ出来なかったりする(笑)。 それはそれは多種多様な『千葉あき』が産まれては消えた。 やけに大人なあき、いじわるそうなあき、あき、、え?これ何歳?etc... え?いや全部データはあるけどさ。そりゃあ見せらんねえ。。。 。。。いいや、人様には見せらんねえ。。。。 ま、とにかく今日ははいくつか出したデザイン案、そしてデモカットの中から、初期コンセプトアート・ビデオを見てもらおっかな。 これはこれで、なかなかかわいらしいと思うけど。 この頃は時間節約、作画枚数節約の為に15fps(1秒間に15コマ)でいこうと思ってた。これはぼくが『Elephant SANTIE』で使用したフレームレートだ。 キャラクターはこの時まだ確定されていない。 PR |
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