NEW COAT OF PAINT
NEW COAT OF PAINT
[PR]
オンラインゲーム
Let's put a new coat of paint on this lonesome ol' town. Set 'em up we'll be knockin 'em down. You wear adress baby,I'll wear a tie. We'll laugh at that ol' bloodshot moon In that burgundy sky(TOM WAITS).
カテゴリー
☆日記(1043)
☆君は麗しの80's バックナンバー(21)
エレファント・サンティエ(10)
テクノローラー・新規イラストコレクション(1)
☆TechnoRoller(テクノローラー)(26)
☆算法少女(13)
☆未消化シノプシス(5)
消化済公開スクリプト(3)
路地裏の君(14)
Artmic8neo
Shiro Tomura:
☆Artmic8neo公式サイト
About me:
アニメーション作家/画家
詳細は
HP
に記載。
公式YouTubeチャンネル
。
==============
■コンタクト
※ホームページのメールフォームからお願いいたします。必ず返信するとは限りません。
==============
アーカイブ
2015 年 08 月 ( 1 )
2015 年 07 月 ( 2 )
2015 年 06 月 ( 3 )
2015 年 05 月 ( 1 )
2015 年 04 月 ( 3 )
最新記事
グローバルとおっしゃいますが
(08/06)
ライブ用のビジュアル/イラスト
(07/27)
今年も【北の国から】
(07/01)
【レモンラーメン】/日清
(06/29)
はんなりラヂオプロデュースその5/「はんなり☆夏語り〜縁〜」
(06/22)
調布 たづくり12階の展望レストランで夜景を見ながら、、、
(06/16)
浅草 三社祭り
(05/19)
4月8日、灌仏会(かんぶつえ)/浅草寺 花まつり
(04/08)
瑞々しい
(04/06)
エイプリルフール
(04/01)
ブログ内検索
☆RSS
RSS 0.91
RSS 1.0
RSS 2.0
カレンダー
01
2025/02
03
S
M
T
W
T
F
S
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
2025
02,22
16:12
[PR]
CATEGORY[]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
2010
05,08
22:02
Techno Roller/Maria(マリア) ※第四楽曲
CATEGORY[☆TechnoRoller(テクノローラー)]
イラスト/テクノローラー_マリア
■第四楽曲『Maria』
http://www.youtube.com/watch?v=VzkkOP9Buas
『な、なんだ!?こいつは!?』
水槽の中に居たのは生物だった。
しかもそいつは俺たちのような機械の体ではない。
『。。肉だ。。』
極めて柔らかそうで、何よりも弱そうなその体。
俺は《肉》を見るのが初めてだった。
いや初めてだと思っていた、その時は。
更に驚いたのは、そいつが双眼であった事だ。
何故に目が二つも必要なのか、俺には理解出来なかった。
一つは予備の為のものか??
こんなにのっぺりとした構造で、はたして身体としての基本的な動作を担えるものなのだろうか?
しかし、よく見るにつけ、俺はそれまで感じた事のない感覚も感じ始めていた。
『彼女の名はマリア。人間という種族だ。』
背後からの声に驚き振り返った。
『そして今、君が感じているであろう感覚は"はかなさ"というものだ。』
すぐさま俺の思念スクリーンの中で状況分析が始まった。
ターゲット・カーソルが3体のテクノピープルを捉えた。
その間、0・(ゼロコンマ)以下の時間。
『!!』
俺は瞬時に凍り付いた。
3体のうち一体は通常の
テクノピープル
の形状、その後ろに
ディーゼルワーカー
、そしてもう一体は驚くべき事に
クラーケン
だ。
『クラーケン!!』
俺は咄嗟に身構えた。
思念スクリーンの中で《戦闘態勢》に突入した事を示す表示が赤く点滅し始めた。
『彼は大丈夫だ。』
最初の声の主が俺に語りかける。
『彼も以前は確かにテクノポリス(クラーケン)の一員だった。しかし今は我々の仲間なのだよ。彼の名はコマンダー。そしてこちらがブラックスミス、見ての通りのディーゼルワーカーだよ。』
紹介をうけた2体がそれぞれ会釈をした。
一歩前へ出てまた一歩下がる。
奴らの体重でドス、ドスと地鳴りに似た足音が木霊した。
俺はまだ戦闘態勢を解いたわけじゃなかったが、そいつはおかまいなしといった風に話を続けた。
『君は生身の肉体を見るのは初めてなのだろう?いや、正確には覚えていない、そう言った方が正しい。』
俺たちは再び水槽に注目した。
『哀れ、彼女たちはこの水槽から出ては生きてはいけない。なぜなら彼女たちの体はこの星の大気にはなじまないのだよ。』
『彼女たち。。?』
俺はまだぴりぴりとした口調でそいつに聞いた。
『あ、申し訳ない。彼女たち、ではなく彼女、と一人称で言うべきだったね。彼女は《人間》という種族の最後の一体。そのクローンなのだ。この水槽の中で生まれ、育ち、老いてやがて安らかに永遠の眠りにつく。そしてまた、この水槽の中で新たに産まれる。もうそのサイクルを数万年の間繰り返している。彼女たちの生態は本来ならば男女が番(つがい)となり子を産む事で繁栄してきた。しかし最後の一体となったので、やむを得ずこうして管理のもと種の保存を行っているのが我々だ。』
『ペットのように飼いならしているというわけか?』
俺の言葉にそいつは笑いをこらえきれないようだった。
正確には、笑う信号を俺がキャッチした。
そいつは笑いながらつづけた。
『ボスだよ。彼女は我々のボスなんだ。』
ボス。
俺は何がなんだかさっぱりだった。
『君は
GPエアライナー
とともに大破したんだろう?どんな感じだった?』
どんな感じ。。。俺はクラーケンに追われていた。その時GPが理解不能の言語で話し始めて、俺のGPは恐ろしい加速を始めたのだった。そして、あまりのスピードに俺の体は耐えきれなくなり(GP本体すら耐えきれなかった)。。。。
『そして崩壊、大破した。そうだろう?』
『お前たちが俺をここへ連れてきたのか?』
当たり前といえば当たり前の質問をぶつけてみた。
しかし、やつはその質問には答えず、一変してまじめな口調でしゃべり始めた。
『GPが
ゴーストトーク
を始めたら
ゴッドスピード
の予兆。そんな都市伝説を聞いた事があるかね?』
俺は頷いた。
『君が体験したあの急加速は、ゴッドスピードの力の一部。こんなセンスのない名前誰が付けたのか知らんが、神の業とは笑わせてくれる。あ、失礼。わたしは無神論者なのだよ。まあ、それはいい。それから君が耳にしたGPのゴースト・トークだが、あれは亡霊の声などではない、彼女(マリア)の種族の言語、彼女の声なのだ。即ち、、、』
俺は背筋に寒気を感じ始めていた。
『ゴッドスピードは彼女たちの種族の技術だ。まあ、それについてはおいおいお話しするとして、、、君はつまり彼女(マリア)に召還されたのだよ。』
『召還?』
『マリアが君の助けを必要としている。』
俺は思わず吹き出した。腹の底から笑った。
俺に何の力があると言うんだ?
俺はただのハイロードウォリアー。
走る事を強制されたテクノピープルのポンコツだ。
狂ったように走り続ける。
おまけにキー・スティッカー(※
メジャー・キー
常習者の事)。
生きる事などとうの昔に廃業してしまった。
そんな俺に一体何が出来る?
俺の事を必要としていると言うならば、それはきっと人違いだろう。
笑いの止まらない俺の様子を見て、奴が口を開いた。
『君は夢を見るのだろう?』
おれの笑いは止まった。
『実はそういうウォリアーは君だけではない。君のような(夢を見る)ウォリアーが着実に増えつつある。君が初めてではないのだよ。君たちハイロードウォリアーは、自分たちが何故(なにゆえ)に走り始めたのか、理由を知るまい。それも時とともに理解出来るようになる。一度に多くを叩き込んでも混乱するばかりだろうからね。まあ、まずはマリアを見たまえ。』
そう促した。
『小さいだろう?これは幼年期の形態だ。時間を重ねるごとに大きくなる。言葉も話すようになる。これを成長と言う。こんなことテクノピープルには理解できまい。さっきも話した通り、本来なら彼女たちは青年期に入ると番(つがい)になり、新たな生命を誕生させる事が出来る。そうやってこの種族は命だけでなく新たな考え方、精神、思想までをも生み出していたのだよ。それを《進化》という。生命とは元来そうあるべきものなのだ。我々もかつてはそうだったのだ。』
『何?』
奴は口を閉ざした。
俺が今察知した最大の疑問をここで解決する気はなさそうだ。
水槽の中の彼女(マリア)が俺の方へ近寄ってきて、手を差し伸べた。
水槽の中で俺の頬を撫でるような仕草をしている。
俺はそんな行為をされたのは初めてだったから戸惑った。
『君の事を好いている。』
奴が言った。
俺の体が何かしらない熱を感じた。
この感覚は何だ?
回路の奥の奥からわき上がってくる。
それはとてつもない安心感に似ていた。
『君が今感じているのは《慈しみ(いつくしみ)》というものだ。マリアが君を慈しんでいる。』
慈しみ。。。。
水槽の中の彼女(マリア)が微笑したように思えた。
俺は気を取り直して奴を振り向いた。
『お前は?』
『おっとこれは失礼した。わたしの名はプレガンド。ここの責任者だ。そして《我々》は【ドミナント】。マリアを中心とした秘密結社だ。ここはテクノシティの最下層のジャンク・ディストリクトよりもはるかに地下。
マザーネット
はここの存在を知らない。』
[3回]
PR
コメント[0]
TB[]
<<
Techno Roller/Genesis(創世記)
|
HOME
|
Techno Roller/Facilities(施設)
>>
コメント
コメント投稿
NAME:
MAIL:
URL:
COLOR:
Black
LimeGreen
SeaGreen
Teal
FireBrick
Tomato
IndianRed
BurlyWood
SlateGray
DarkSlateBlue
LightPink
DeepPink
DarkOrange
Gold
DimGray
Silver
SUBJECT:
COMMENT:
PASS:
trackback
トラックバックURL
[PR]
RMT
ビジネスホン
<<
Techno Roller/Genesis(創世記)
|
HOME
|
Techno Roller/Facilities(施設)
>>
忍者ブログ
[PR]