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2010 04,27 21:21 |
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イラスト/テクノローラー_A Legend of Soul
■第一楽曲『意識』http://www.youtube.com/watch?v=iJY-ByO20XI かつてサイクロプス(1つ目族)と呼ばれた種族がいた。 愛を持った種族だった。 彼らの生い立ち(文明の発祥からの歴史)を記述する事は簡単な事だが、都市がマザーネットに管理統括された今、生命の根源を探る情報を嫌うマザーネットに検閲される為、正確な記述をする事は困難だ。 兎に角、彼らの文明はその頂点を極め、彼ら自身想像すらしなかった輝かしい栄光の未来は、いつの間にか(朝の目覚めのように突然に)現実になっていた。 機械文明の到来である。 この都市をいつしかテクノシティと呼び、そこに住むものをテクノピープルと呼ぶようになった。 テクノピープルは体の90%が機械である。 唯一生命の名残を残す生体組織は、《目》だ。 何故彼らが脳や臓器を捨て、腐敗する事のない永遠の体を手に入れたにもかかわらず、唯一《目》だけを残したのか? その答えは誰にも解らない。 はたして答えが存在するのかすら明らかではなかった。 否、もしかすると、憎しみや悲しみといった《感情》までをも失ってしまう事への恐怖がそうさせたのかもしれなかった。 彼らの記憶という記憶は数式となり、マザーネットのデータバンクに全て保存された。 いつでも好きな時に好きな思い出を引き出す事が出来た。 たとえその記憶が自分のものではなかろうと。 たとえその記憶が千年の時を隔てた歴史であったとしても。 朧げではない鮮明な情報として呼び出す事が出来た。 《果てしなく続く思い出》を手に入れたのだ。 PR |
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