調子が出てきたようだ。
うまくするとこのまま機械になれる。
ずっとなりたかった機械に。

数年前、あれは七夕の季節だったんだけど、駅に設置された笹。それに子供たちが短冊を飾ってた。
ぼかあ毎年その季節になるとそれ読むのが好きでさ。
その年もそれを読んでたんだっけ。
こどもたちの願いって言うのは奇想天外ですごく面白い。
大人が唱える世界平和や人間復興なんかよりずっとリアルだ。
大人たちが唱える経済支援なんかよりずっとリアルだ。
ぼくたち人間は(日本人は)、おおきくなるにつれ退化する。
騙しては騙されて、次第に痛みを感じなくなっちまう。

だから子供の描く理想は大人の描く複雑な嘘よりもずっと単純でリアルな願いだ。
単純である事がどんだけ難しい事か。
きみらも大きくなれば解ってしまうのだろうね。

さて、いろんな願い事の中に思わず吹き出してしまうものもある。
これ一度ブログにも書いた記憶があるんだけどさ。
身近な人たちへの愛情や、将来への願望を記した短冊の中にそれはあった。

『ロボットになりたい。』

ぼくはもうおかしくて、同時に『いずれその願いは叶えられるだろうさ』って思ったもんです。
大人になりゃ図らずもみなロボットになると。

今、とてもいい具合に進んでる。
一つの物語と長時間にわたって向き合う事の、異常性にも似た愛情が、今の自分を突き動かしている。
作り手が『作れる』ってことは機械になってる瞬間だと思う。
それは、とても良い時間だと思う。

願わくば、『物思う機械』でありたいと思う。



『街は今日も雨さ／シオン』
http://www.youtube.com/watch?v=7NBwtaKY0rI

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