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2008 11,19 16:52 |
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今日、僕は自宅の神棚(一応ある)の前でガタガタと崩れ、バラバラになった五体のうちの頭部のみを熱湯に漬け込んだみたいに、、、熱い涙と熱い吐息、それら自分で吐き出した物を自ら感じながら、只々固く目を閉じていた。 獲った。 獲ったよ! 獲った獲った獲った! TSSショートムービーフェスティバルV CM部門!グランプリだ! しかもユーザー賞、企業賞のダブル受賞じゃないか! ありがとう、本当にありがとう! 僕にとって、これは初の『映画祭』での受賞になる。 映画館での上映、番組での紹介等を予定しております、とのこと。 もう言葉が無いのだけれど、折角だから製作時の記憶を辿りながら回顧してみたい。 作品発表時のエントリーはこちら http://artmic8neo.blog.shinobi.jp/Entry/294/ 今日は作画の事を少しだけ記述しておきたいな。 作画に際して、今回はなんともノスタルジックに、記憶の片隅に放置されたままになっている僕の(否、僕らの)思い出のような空気感を表現したかった。 だから、これに関しては余計なグラデーション等は使わないんだ、と決めていた。 そして、古き良き日本映画の頃のように演出をしたかった。 全ては溝渕ゆう子ちゃんの曲(マリア)からインスピレーションを得ていたよ。 で、作画に入る。 さて、列車が遠のいていく遠近法の表現。 実はこれ厄介なの。 遠近法ってのは遠い距離は小さく、近い距離は大きく見える(当たり前)。 ところが、アニメションというのは絵であって、絵というのは2次元の世界だから、当然一枚の絵に関しては遠近法は存在しない(立体ではないから)。 冒頭シーンの、少年の脇で列車が動くシーンだけど、解るかなあ? 列車がこちらに近づけば、平面である列車そのものも拡大されてしまう。 簡単に言えば『列車が走っているようには見えなかった』。 だから、列車だけを背景やキャラクターよりも巨大なサイズで作画し、縦横の比率も他とは違う比率に作画した。 こうして列車が入る距離、列車の絵がその距離分拡大されるのに耐えられる処置をしたわけさ。 同様の処置は劇中いくつかあるよ。 少女が去るシーン。 特に唯一の台詞シーンだし、核になるわけだから神経を使った。 面白いのはラストの、少年が見上げるとカメラがパンして駅員さんが映し出されるシーン。 普通に作画したのでは少年が見上げた映像にはならない。 だからこのシーンの駅員さん、胸のあたりから上は、大げさな遠近法で描いています。 この方法はElephant SANTIEのChapter1でも使ってるし、他の作品でも必要に応じて使っているよ。 2次元と3次元を行ったり来たりしないとやっていけない。 でも、僕はアニメーションが本当に好きだ。 僕にとってのファンタージェンだ。 映画『ネバーエンディングストーリー』の中で、バスチアンが言う。 『願い事はいくつまで?』 幼心の君はこう言う。 『いくつでも。願い事の数だけ強大なファンタージェンになる。』 気が狂いそうになる事なんてしょっちゅうだよ。 でもそんな事を論じて何になる? 今現在、自分が正気でいるのかさえ解らない状況の時だってある。 そんな時、正直僕は妻に聞くんだ。 『僕は本当に正気なんだろうか?どこかおかしくないか?』 って。 妻はいつも決まってこう言う。 『大丈夫』 って。 今、未だ乾ききらない瞼を必死で擦りながら、全ての人に感謝を捧げる。 ユーザー賞を溝渕ゆう子ちゃんに捧げる。 企業賞を山谷典子ちゃんに捧げる。 そしてこの作品『君は僕の小さな勇気』を、いつも僕を陰から支えてくれる妻に捧げたい。 ぼくは、栄誉をいただく。 あ、賞金は全て僕が誇りを持っていただく(笑)。奢ってあげる(笑)。大丈夫(爆)。 (^▽^) ありがとう! 関連リンク TSSショートムービーフェスティバルV 全労済 テレビ新広島 filmo ↑クリックで映像を見てね。 ※それからホームページ、リニューアルしました。見て下さいね(^▽^) PR |
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