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2008 02,25 17:05 |
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今回はイミュ株式会社から発売されている『塗るつけまつげ』(デジャヴュ ファイバーウィッグ)の案件。
与えられた素材はロゴ、製品のイメージ写真、エンブレムなど。 どれを使用しても良い。 今回は、僕にとっては少し野心作的な意味合いが強いです。 《スピード・ペインティング(speed painting)》という技法。 ご存知の方も多い筈。 これは、一枚の絵を描く過程を、言わば早送りで見せる、そしてその行為自体を見る手が楽しむというもの。 クリエイティブ・ブリーフ(案件の企画書のようなもの)を読んだ時に、すぐにストーリーは浮かんだし、そのための表現にスピードペインティングを使おう、、と思いました。 ただし、スピードペインティングと言うのは絵が複雑であればあるほど面白い。 しかし、与えられた時間は5〜600秒以内。つまり1分の中に凝縮しなければならない。 かといって、丸々1分をスピードペインティングに費やす訳にはいかない。 何故ならこれはCMなのだから。 製品をクローズアップする時間と言うのは必ず必要な訳で。 そうすると、単純に考えても費やせる時間というのは、スピードペインティング自体を楽しいものとして見せるには少し無理があるかもしれないと思いました。 簡略化した絵をスピードペインティングで表現するには、これ以外の付加価値的要素が必要だ。 シーンに放り込む情報量を、通常より多く設定しようと思いました。 情報量が多くても、《次にここを見るといいかもしれませんよ》的な道しるべを付けておけば、兎に角言いたい事は伝わるだろう、というもの。 これに関しては後ほど説明するとして、宜しければまずご覧下さい。 【少年と夏の太陽】 前回の記事で僕は文字量を増やした、と書きました。 そして、これはナショナルBigenののCMコンペに参加した【毎日は素敵なアドベンチャー】の際も同じ事を考え、同じ事をしようとしたのですが、《インターネット空間による放送》を強く意識した結果です。 TV放送というのは、ある意味押しつけの媒体です。 視聴者は与えられたものを、与えられた時間に行儀よく見ています。 一方、Web空間における映像は、視聴者に主導権があります。 すぐに巻き戻しが出来る。再再生も可能。希望するなら何度でも時間の限り1つのものを見続ける事が出来る訳です。 この考え方が根底にあり、この作品を製作しました。 僕がしたことは、映像とストーリーを分離させた事。 おそらく初めてこれを見た人は文字の羅列の多さに一旦文字を読む事を諦めるでしょう(まあ、言うほど多くはないと思います)。 そしてまず、視覚的に見るに違いない。 この時に、文字はただのデザインとして存在しています。 女の人が描かれている。そういう映像として。 つまり、この時主人公はこの女性ということになりますね? さて、一旦見終わった時、気になってくれる人がいるなら、もう一度『あの文字は何だったんだ?』と思ってくれるかもしれない。 この時初めて、作品が一つのストーリーとして起動するときです。 つまり、本当の主人公は女性ではなく、《女性の思い出を記憶を頼りに描き続ける一人の男性の作家である》と言う事になります。 映像、ストーリー、どちらも最終的なゴールを『商品』としておけば、表面部分だけを見ようが、テキストを中心に追っていこうが、どちらでも構わない訳です。 それは視聴者の選択の自由として、WebCMならではの結果が期待出来るかもしれない。 そう思いました。 ▶音楽に関しては70〜80年代をイメージして作ったつもりです。 主人公が幼かった日を思い出すノスタルジックな感じを、表現出来てたらいいなあ、って思います。 ▶今回の作品もまた、YouTubeでは文字が見づらい症状があると思います。 前回同様、ワッチミーTVにも文字確認用としてアップロードします。 どうぞ宜しくお願い致します。 さあ、これでArtmic8neoは一旦戦線を離脱します。 3月に個展を控えているため、その準備に専念する事にします。 しばらくした後、またこのフィールドに戻ってくると思います。 その時はまた、見てやって下さいねー。(^_^) ================================ ========================= ◎『君は麗しの80's バックナンバー』 ========================= 【Elephant SANTIE 映像製作記】 http://elephantsantie.blog.shinobi.jp/ ============================ ※【Rinto】のHP『Elephant SANTIE用語辞典』『ショートシーン』が更新されました。トップページからご覧下さい。 ============================ ↑Artmic8neoは《Rinto》プロジェクト活動中! ◎トップページに新しいコンテンツ『ショートシーン』が加わりました。映像本編から溢れたシーンや、イメージの中のシーンを順不同の絵本形式で展示する部屋です。どうぞご覧下さい。 ↑ランキング参加しています!ご協力下さいませ PR |
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コメント |
女性のまつげがアートしちゃうところ・・・かなり好きです。
そこだけ・ぐぐっと見入ってしまう。 まさに、主人公の視界、そのものですね!! 【2008/02/2722:16】||アーチャン#553a5b93bc[ 編集する? ]
>アーチャンさん
この主人公はね、多分女の人を描くのが苦手なんです。
でも思い出を頼りに一心不乱に描く。描く。描く。。。 あーモウ!! ってなことになるけど、ついに完成させる。 そう、少年の日、遠くからしか眺めていなかったけど、あの魅力はまつげだったのか〜!って気付く(笑)。 だから、やっぱしまつげって《遠くから見るだけのおしゃれじゃない》。 表現出来た? (^▽^) みてくれてありがとう! ※このあと、主人公がキューバ産の葉巻で一服した、、、か、どうかは不明である(爆)。 |
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