『楽屋』というライブハウスレストラン。
WILD WINDという、友人のミュージシャンが出演していたのでそれを見る為にね。
ここ、音楽も聴けるし料理も旨いの。
生春巻きやタイカレーを楽しみながら聴き入る歌詞の一粒一粒。
心の中に、寄せてはかえすさざ波のように。

この日、僕にとっては転機の日だった。
それはまあ詳しく語るものではない。
1つの大きな仕事を終えた。
その充実感と、少しの寂しさと、そんなものに浸りながら。
keikoさんの歌が心の隙間を埋めてくれる。
言葉は少しずつ形を変えながら、僕をヒットしてきた。

keikoさんはrockもやるしブルースもやるし、しっとりと大人なやつもやる。
今日はしっとり大人なやつだったさ。
ギターと作詞作曲／プロデュースのYujiさんはおともだち。
僕の知る中でもっともカッコイイ大人。
音楽に限らず何でもこなすよ。
何よりもこの歳にして、つい先日迄大学院生だったんだから。
その全てを心から『楽しんでいる』ように見える。
その姿が素晴らしく美しいんだな。
ゲストで出ていた『Mor(モア)さん』※(ウェブサイトはないのかな？誰か知っていたら教えて欲しい)もサイコーの歌と言葉を聞かせてくれた。
サイコーの夜。
僕は生ビール3杯でじんじんとしてきた頭を、気がつけばゆらゆら揺らしていたさ（笑）。
ステージには2人の女神が歌っている。
テーブルの向かいには天使が座っている。

火をつけたくせに吸いもしない煙草の煙のあとを追いかけてみる。
煙は昇って行く。
常に形を変えながら。
昇って行く。
柔らかな表情のまま、あるいは時折激昂したように激しく。
昇って行く。
どこまでも澄んだ『銀色』に、美しく。



※次回のライブは12月14日天使の誕生日に、同じ場所にて。

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