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Let's put a new coat of paint on this lonesome ol' town. Set 'em up we'll be knockin 'em down. You wear adress baby,I'll wear a tie. We'll laugh at that ol' bloodshot moon In that burgundy sky(TOM WAITS).
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2007
07,09
13:32
君は麗しの80's PART10
CATEGORY[☆君は麗しの80's バックナンバー]
『君は麗しの80's』第10回の記事に相応しいのは…。
その音楽が、そのダンスが、その映像が、その存在全てが兎に角衝撃的だった。
Micheal Jacksonの『Thriller』。
当時僕はまだ小学生。
一番よく聴いていたのがこれである。
『スリラー』のアルバムをmaxell UD2の金色のボディに入れて持ち歩いたっけね。
親が転勤族だったから、小さい頃から人と出会っては別れていた。
不思議なもので、人と出会う事には慣れたのだが、別れる事にはいつまでたっても進歩せず、未だに下手なままだ(笑)。
音楽を聴きながら、カラカラと音を立てるカセットの回転をぼんやり見つめながら、小学生の僕は一体何を考えていただろうか?
小学生は小学生なりに、小さな小さな帝国のことで頭が一杯だった筈だ。
そう、小学生だって辛いのだ。
僕はどこへ行ってもいつでも転校生だったからね、よく喧嘩をした。
《群れの2番手を狙う》
そんな哲学も小学生のうちに(笑)。
ボスを狙えばクラス全部からしっぺ返しが来る。
2番手を狙えば、うまくいけばボスが仲裁に入って仲良くやっていける。
女の子の優しさなんていらなかった。
女の子と仲良くなろうなんて考えもしなかった。
そんな頃、近所のシノちゃんと出会った。
シノちゃんは女の子。
趣味が似ていて僕らはすごく仲良くなれた。
毎日夕方になるとシノちゃんの家に行ってお互い所有しているコミックを交換し合う。
ざっと挙げてみようか?
『あさりちゃん』『パンクポンク』『すくらっぷブック』『ドラえもん』『オバQ』etc…
なつかしいね。
この夕方の楽しみの時間、絶対誰にも見られないように緊張した。
こんなの他の男子に見られたら、、、イヤだった。
そんなシノちゃんとの別れもついにやってきた。
僕らの間にもう一人、シノちゃんが連れて来た女の子の友達が加わった。
はじめは楽しかったけど、僕らはいつのまにか『男子vs女子』という関係に変わった。
子供の心理は変だ。
そして、文字通り『戦争』が始まった。
小さな帝国vs小さな帝国。
後になんかの映画でこんな台詞があった。
『第3次世界大戦の兵器はおそらく《核》だろう。しかし、その次にまた大きな世界大戦があるとすれば、その兵器は《石》に違いない。』
僕らのこの戦争は、その《石》が武器になった。
で、僕の頭が割れた…。
中学へ入り校区が変わり、シノちゃんとはそれから一度も会っていない。
これから先一度も会う事はないだろうが、これだけは思う。
転校生だった僕にとって、どれだけ救われた時間だったか。
僕の創りあげた、たった一人の帝国に舞い降りた80'sの女神。
ありがとう、シノちゃん。
割れた頭は、今では完治しています(笑)。
================================
◎おまけ(笑えるよ)
《Indian Thriller》03:37
http://www.youtube.com/watch?v=LbvP7dT3Dx0
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