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2012 11,18 12:19 |
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僕はその駅の近くの交番で道を聞いていた。 『こもれびホールはどっちですか』 『ああ、こもれびホールはね、この道を道なりにいけば、、歩き?』 『はい歩いて行きます。』 『じゃ10分くらいだね』 警察官が親切に教えてくれた。暇そうだ(良い意味で、笑)。 『これからそこで映画祭やるんですよ、ノミネートされたんです、よかったら観に来て下さい』 妻が僕の後ろで『またこの人の病気が始まった』という顔をしてる。 『あーそりゃそりゃ、ありがとうございます』 と警察官。 『ありがとうございました』 と僕。 そんな一日の始まりだった。 西東京市民映画祭 http://www.nishitokyo-cinema.com/ 西東京市民映画祭2012 優秀作品賞頂きました。 感無量です。 今年はキネマ旬報の野村さんがおっしゃった通り、全作品のレベルが非常に高く、 そんな中で頂けたのを歓びに感じると共に、上映の最中から、『時代のうつりかわり』のようなものを感じてた。 CGの技術もすごい。 今回いくつもの映画にさりげなくCGが使用されてたと思うのですが、はたしてこれがCGだと気付いた人がどのくらいいるだろうか(というおしゃれなCGの使い方)。 さりげなくCGをはさみ、おそらくそれらのカットは予算などの都合でCGにせざるをえなかったのかもしれないけど、確実に表現として立ってた。 自分自身には、『このままではいけない』、そんなふうに思ってた。 もっと頑張らなければ。 実は、僕は2009年に『Horizon-ホライゾン-』という作品でこの映画祭にノミネートされました。 当時はこの映画祭ではアニメーション作品の応募は僕だけ、文字通り史上初のノミネート(2009年)。 その時は結果は受賞ならずでしたが、なんとか映画祭において鍵のかかっていた『アニメーション作品の扉』に手をかける事はできたかもしれないと喜んだものでした。 そして今年、ついにその扉をこじ開ける事が出来た! アニメーション作品での受賞はこの映画祭史上初! 僕が一番嬉しいのはそこです。 実はアニメーションにはいろんなタイプがあるんです。 アニメーションは『命を吹き込む』事が語源になっています。 息吹(人や動物の動作、樹々の揺れ、四季のうつりかわり、におい、風、)そのようなものを緻密に再現、または表現する。 これはアニメーションの基礎で、面白さの根源であるとは思うのですが、僕の作品の場合はどちらかと言うと『おはなしをやりたい』なのです。 僕と同じように『おはなしとしてのアニメーション』を個人でやりたい人は、けっこう大変です。 アニメーション関係でのコンペでも自主映画のコンペでも異端になってしまうから。 出せるものが限られてくる。 そうなると、コンペに合わせて作品の内容、重視点を変えていくということにも繋がりかねないわけで。 この度、西東京映画祭の方々、かわらず応援して下さった人たち、そしてクシイナダヒメに命を与えてくれた若葉要さん、そして常に見守りつづけアシストしてくれる妻、のおかげで、この栄誉を頂けた事には、僕にしてみればそんな思いが一番大きく、感謝に堪えません。 これからアニメーションを志す人たち、いろいろな悩みがあるはず。 僕らみたいなのはこういう映画祭(特に映画祭)に出場するのは、楽しみであるのと同時にある意味怖いものだったりします。 なにしろ、スタッフと言えば僕一人。 それを妻とクシイナダヒメの若葉さんが囲んでくれてる。 たった3人で乗り込む恐怖(笑)。申し訳なさ。 しかし、それはいろんな人たちとの出会いの場でもあるわけで。 この西東京映画祭をはじめ、いろんな映画祭の個人アニメーションの扉を開いていきましょうよ。 西東京映画祭では今後、アニメーション部門の設立も視野に入れているそうです。 帰り道、少し天のふる中、妻と二人で歩いて帰る事にした。 駅について 『あ、交番!』 『あ、忘れてた。』 一日の締めくくりを出来なかった事を少し後悔。 さて、雨に濡れ、安物だがお気に入りだった合皮の革ジャンがボロボロになってた。安物だけに。 『これはもう着られないね。』 『残念だけど、よく頑張ってくれたよ。また買おう。』 革ジャンにお疲れさまと言った具合。 そうして帰宅した。 西東京市民映画祭 http://www.nishitokyo-cinema.com/ PR |
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