2024 12,04 17:38 |
|
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
|
2012 05,20 10:33 |
|
峠道をせっせと車でドライブしてると、『わき水ラーメン 富士屋』ってう看板が。 腹ぺこだったし、少し休憩しようと、入ってみたさ。 『いらっしゃい。』 へえ、こんな山奥なのに、近所のおばさんらしき貴婦人たちが午後の談笑を楽しんでいた。 『外で食べられますか?』 『気持ちがいいですものね。ええ、食べられますよ。今用意しますね。』 そういって山々が見える特等席へ案内してもらった。 『へえ。。』 ホーホケキョの声が山々の作り出すエコーで絶妙な歌声となって辺りを癒していた。 『塩ラーメンにチャーシューを入れる事は出来ますか?』 『塩チャーシューにしたいのね、はい出来ますよ。』 ではそれを、、、、 ってことで塩チャーシューだ。 これが大当たりだった。 都心で食べるような、いわゆる偉そうなラーメンの味ではない極めて素朴な味。 写真はちょっと手をつけてから撮ってしまった(笑)。 塩ラーメンはまず目で楽しむ。 その宝石のようなスープの透明感。 嘘偽りのない美しさだと思う。 そしてレンゲでそれを口に含むと、良い場合は塩味の優しさを感じる。 悪い場合はその塩に含みも旨味も何もない。 わき水ラーメンは紛れもなく前者。 チャーシューがとても柔らかくて、ぼくの好みにぴったりだった。 無心に麺を胃袋に投げ込み、あっという間に平らげてしまった。 『とってもおいしかったです!!』 おばさんに言った。 『そうですか、ありがとう。』 このラーメン、じつはその名の通りわき水を使ってスープを作っているということだった。 先代はラーメン屋ではなく、ここで水を採水し商売をしていたのだそうな。 『チャーシューもキクラゲもメンマも全部手作りなんです。』 『へえ。』 例えばメンマ。 『そこの竹林から穫った竹で作っています』 やまはなんでも出来るのだな。 そんな事を思いながら、風景に目を凝らした。 『私は20才(二十歳)の時にラーメンに興味を持ちまして、以来自分で味を考えてきたんですよ。20才の時ですから、つい先日の事ですけどね。』 大笑い。 おばさんの刻まれた年輪にはどんな紆余曲折があっただろうか。 ほんのわずかだったが、とても素敵な時間を過ごさせていただいた。 『これはサービスのコーヒーね。』 『ああ、ありがとうございます!』 今一度、遠景に目をやる。 本当なら丁度あの辺りに富士山が見えるのだそうだ。 『今日はあいにく雲で隠れてますね。』 いやあ充分だ。 山は見る事が全てではないさ。 山は『そこにある』。 そういう存在感でいいのだ。 神々の降り立つ、神々の呼吸する山であるが故に。 関連ログなど ◎相模原市相模湖町千木良「大垂水峠 富士屋」/FP宮崎のぶらり相模原 http://burasaga.seesaa.net/article/90626201.html ◎湧き水ラーメン/みょんみょん通信 http://yaplog.jp/myonmyonclub/archive/36 ◎富士屋@大垂水峠 「1000円ラーメン」/nobanonch (YouTube) http://www.youtube.com/watch?v=sZqZiKN7XBM PR |
|
コメント |
コメント投稿 |
|
忍者ブログ [PR] |