九州の太平洋の多くは宮崎県。
太陽の国だ。
海岸線を走れば海の巨大さに時折恐怖すら感じたり。
観光だと勿論昼間だけど、実は夕方から夜にかけての時間が好きだ。
もう10年以上前になるか、友人と夜の砂浜でラジカセを聴いていた。
太平洋の遥か彼方で雷が鳴っている。
漆黒の雲を、時折光が満たすのを見ていた。
また、ティーンネイジの頃には産まれたばかりの友人の赤ん坊を連れて、台風の海でみんなで遊んでいた(マネしませんように)。
その赤ん坊は今、もう大学生なのだという。。。(笑)

実家に帰るとここの海岸線を流すのがとてもいい。
と、いうことで、、、、

束の間の帰省だったが、今回は高速道路。269。10号線。そのいずれも使わず、海岸線を北上して空港へ向かうコースをとる事にした。
『日南海岸(※リンク)』である。

BGM YouTube／※映像は日本じゃないです〜

http://youtu.be/HlsoHgPbswg

都城は盆地。
四方を山に囲まれたこの土地で僕は育った。
山を越えて1時間も走ればもう海だ。
山が割れて、その垣間より顔を出す海は何度見てもエクスタシーだ。
海の、空の青とともに潮風のかおりがやってくる。
いくつになってもこの感動だけは変わらない。
妻と母と妹を乗せて車は海岸線をひた走る。
いくつも名所はあって、車を降りたり乗ったり。
なあに、飛行機は夜の便だ。
それに間に合いさえすれば良い。
間に合わなければ間に合わないで、、、、それはそれで幸せかも知れない。

鵜戸神宮(※リンク)。

太平洋の断崖に建造されたこの神社は、いつの時代のものか(※リンク)。
とにかく美しいと思う。

『運玉(※リンク)』という(レンガの玉？)を売っているので、それを買って運試しをする。
みんな願いを込めて玉を投げる。
縄で囲った中へ入れば願いが叶う。
的まではかなりの距離。
女性は右手、男性は左手で投げる。
以前、これをやった時、僕はあろうことか
『どうか玉が中へ入りますように』
という願いを込めて投げてしまった。
そしてその場でその願いは叶えられてしまった(笑)

その雪辱を晴らす為に今回も運試しをする。
残念ながら今回は入らなかった。
的に入ったけど、バウンドして飛び出しちゃって(笑)。
妻は2つも的に入れていた。
羨ましいったらありゃしねえ。

参拝所は洞窟の中にある。
南国の日差しだけど、洞窟の中はとてもひんやりしている。

ところでここら辺は伊勢エビが穫れるんで有名な一帯。
残念ながら時期が少しずれているので(もう少し後だという)、今回は伊勢エビは断念。
しかし腹は空いているので、海岸沿いの小さな民宿へ入り食事。
どんなメニューがあるのかな？とページをめくれば民宿のご一家の顔写真と説明文(なんでやねん)、そして親父さんの説明文には一言だけ『喧嘩上等』と書かれていた(どないやねん)。
兎に角、『大きな海老定食』にした。

奥の方で何やら民宿のご家族がゴソゴソと。
どうしたのかと思えば、
『サザエ』の数が足りないのだという。
『今から穫ってきますが。』
そう言うとおばあちゃんがモリのような武器を持って海へ出て行った。
かくしてとれたての新鮮なサザエにもありつけた。
満足満足。
海の幸も補給したし、これで東京に帰ってもしばらく太陽には困るまい。
どんなに文明がすすんでも、太陽は作れない。
本物の太陽は命を育む。
本物の太陽は果物を甘くする。
それは大仕事だから、太陽も疲れる。
だから夜は太陽は休息をとる。

写真は道の駅のアイス。
『エビソフト』。。。
なんのなんの、こんなもんで驚いちゃいけない。
かつて下関では
『ウニソフト』
を食べた事がある。。。。

堀切峠にさしかかる。

写真の中央、海に2本の棒が刺さっているのが見えるだろうか？
実はこれ座礁した船の残骸(※リンク)。
海岸から見るととても巨大だった。


海は飽きない。
何時間でも見ていられる。
雲が刻々と形を変えていくように、海も。
そして我々も。
一秒前の姿に戻る事は出来ないのだろう。
だから一秒先がどんな未来か、どうかより良いものでありますように。


Tweet

[5回]