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2009 07,23 02:22 |
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つい先日の事だけど、妻と『ロッキー・ザ・ファイナル』を見た。
ご存知シルベスター・スタローンの代表作。 その6作目にあたる。 『ロッキー』シリーズと言えば、僕らの世代は小学校で、何かと言えばロッキーの真似、ロッキーの音楽を口で奏で、ロッキーのポーズをする。 ロッキーのように顔を歪ませて走り、飼い犬の名前は『ロッキー』が流行った(ウチの犬は違ったけど)。 即ち、彼とともに歩んで来た世代だ。 何度この映画を見た事か。 そして何度勇気を与えてもらったのか。 スタローンの伝記(笑!)も当時読んだ。 ただの筋肉の塊ではない、ヒーローでもない、生身の、そう血の通った一人の親の子の姿。 だからスタローンが好きだった。 そう、ロッキー。 気がつくと続編が次々と製作され、僕が異変に気付いたのは忘れもしない『ロッキー4』だった。 ラストの台詞が陳腐に聞こえて仕方なかったんだ。 ランボーもそう。『ランボー3』で異変に気付いた。 何なんだ?この軽さは?いかにもフットワークの良さげな感覚は。 決して好きになれなかった。 映像のクオリティ、アクションのすごさは上がった。 しかしストーリーはそれに反比例していく。 『好きになれなかった』と書いたが、『全く見たくない』訳ではない。 作品の次元が違うだけ。 しばらくすると、いつの間にかこれらの事は世間では笑い話みたいになっていった。 そして、誰もが感じたはずだよ。 『ロッキーは(あるいはランボー)もうダメだ。』 伝説は伝説で終わるのが最も美しい。 ジミー・ディーンは、ブルース・リーは、松田優作は、リバー・フェニックスは。。 みんな英雄は栄光の時に、その光とともに消え行く。 老兵となったスタローンは見るに耐えない。。 そう思いながらも、先述した通り『ロッキー・ザ・ファイナル』を手に取ってみた。 街のビデオレンタルで。 妻は『止めておこうと言った。』 でも僕はこう言った。 『青春なんだよ。』 ともに生きて来たんだ。 幼かった僕に『あきらめるな』と語りかけて来たのはミッキー(今は亡きバージェス・メレディス)だ。 ああいうパンチを身につけたくて(笑)、家のガレージに自作のサンドバッグをぶら下げた。 アポロが死んだ時は、ミッキーの時と同じように泣いた。 そうやって、ロッキー映画と一緒に歩んで来たんだ。 『ロッキー・ザ・ファイナル』。 ファイナル(最後だ)と言う。 妻が納得してくれたんで、いつものようにお菓子とたこ焼きとビールを買って家に帰る。 僕は驚愕した。 何が?って、『この種類の』涙がこの年になっても流せるのだ、、と。。。 涙にはいくつもの種類がある。 僕が感じたそれは、小学校の頃に感じたそれと全く同じ。 心臓の高鳴りも。 ずうーーーーーっと続いているからだ。 素晴らしい出来だと思った。 何よりも映像がすごい。 『新しい』わけじゃない。 80年代を感じる映像。 はじめて『ロッキー映画』を見たとき、そこにあったフィラデルフィアの風景。 フィルム単位で再現してんだよ(多分ね)。 そして音楽。 続編ブームの中では、前作で使われた映画音楽が妙に軽快にヒップホップになってみたり、ロック風のアレンジになったり、、、そんな事が多い。 切り刻まれた思い出の音楽は数限りない。 でもこの映画は違う。 当時のまま(笑)。 そりゃあ、取り直しはあっただろうし、多少のアレンジはあったのかもしれない。 しかしテイストが当時のまま(笑)。 これはね、すごい事だと思うんだ。 信念を感じる。 そして、『ストーリーで勝負出来る』って強く信じているんだと思う。 観客を大切にしている。 だからもう、しょっぱなから引き込まれた。 台詞の一つ一つが琴線に触れる。 人はね、一人では生きていない。 気付いていない場合が多いけど。 でもその脚で立たなくてはいけない訳で、その脚を動かすのは自分しかいない。 例え支えを失っても。 この映画ではロッキー親子の人生の分岐点が描かれていると思う。 その分岐点は誰にでも、何度でも襲いかかってくるんだと思う。 映画を見終わって、とても懐かしくて、メッセージに泣けて、かっこよさに震えた。 スタローンの見事な復活。 ロッキーの見事な終幕。 僕はまたロッキーに勇気をもらったみたいだった(T▽T)。 さて、ランボーも見たんですよ、最後のやつね。 これも凄まじい良作でした。 今日はロッキーの話なのでその事は書くまいよ。 ラストシーンを見て、『ああ、これできっと最後だな』と思った。 名作です。 『君は麗しの80's』で書こうと思ったんだけど、なんか映画の紹介みたいになっちゃたんで普通の記事にします(爆)。 それはまた別の機会に。 PR |
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