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2009 06,30 23:30 |
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古い友人の木津誠之君が出演している事から、妻と2人で映画《築城せよ!》を見に新宿のピカデリーへ。 ここの映画館は先日《ターミネーター4》を見た新宿バルトナインから徒歩で約3分ほど。ほんの近所にやはり巨大なシネコンがあるわけで、映画を見たいなら新宿のこの辺りに行けば何かしらが見れると言うもの。 さて映画が始まって、これが時代劇ではない事にあらためて気付かされる。 いやあ、面白い映画だった! 何故にこれだけ面白い映画が東京方面でろくな宣伝もされずに放置状態なのか?理解に苦しんだ。 その昔《ウェールズの山》っていうイギリス映画があったんだけど、内容の方向性はとても近いように思える。 舞台は愛知県の猿投(さなげ)という実在の土地らしく、高速道路が街を分断する為に近代化にとり残されつつあるさびれた街。 街の活性化のためには《工場》を建設すべきなのか《城》を建設すべきなのか? そこへ400年の時を経て、無念の最期を遂げた戦国武将の魂が舞い降りる。 うだつの上がらない公務員の体に乗り移った武将の霊魂は《築城せよ!》と住民たちに呼びかけはじめる。 やる気のなかった住民たちだったが、武将のひたむきな姿に、次第に心を一つにしていく。 魂の美しさ、気高さをテーマにした、類稀な傑作だと思った。 彼らが築城したもの。 それは巨大な段ボールの城。 とても美しい。 段ボールとはこれほどまでに金色(こんじき)で、崇高な輝きを放つものだったのか。 彼ら住民が裏ぶれた街に築城したもの、それは物質主義的な建造物ではない。 彼らは魂を、その土地に生きる《誇り》を築城したのだ。 この作品はもっと高く評価されるべきだと思う。 登場人物の一人一人がとても美しい魅力を放っていて、とても愛すべき映画だ。 また、この話はこの猿投(さなげ)という街だけの話ではないと思う。 我々一人一人の中に、この戦国武将のような純粋なひたむきさがあれば、これからも日本は《住むものが愛するに値する国》足りうる。 いや、そうありたいと願う。 公式ウェブサイト http://aitech.ac.jp/~tikujo/ PR |
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