妻は横でよく寝てる。
無理もないね。

知らないおばちゃんが
『ごめんね～、荷物置かせてもらっとるのよ』
と。
大阪までなのだそうな。
典型的な大阪のおばちゃん。
ブスにあらず。
大阪のおばちゃんて全部同じにみえる（笑、偏見、反省）。
特徴はブスにあらず。
意外なり美人。
面の皮厚し。
ハスキー。

では、どのような個人差であるか。
そりゃもうテンションと語録でしのぎをけずってると思うね（笑）。
嫌いじゃないぜえ、そういうのさ。

さて、ほんとにほんとに今日は何もしない日。
ただ座って景色見て雑誌よんで飲んでる。
こんな日は鬱積した思考が一度に押し寄せてくるね。
そりゃさ、波のようさ。
ぼかあ波乗りだ。

トイレに行く。
ふと思う。
新幹線の走るゴー！て音の中、用を足すと水が流れるね。
シュー！ゴッ！
てさ。
ここに一つの死体がある。
死後1時間以内と想定。
車内の気温は保たれたままなので、まだ生前の温もりが残っているようだ。
なんというか、チューハイの臭気が漂っている。
血は大量ではない。
しかし、やや固まりつつあるそれは、明らかに他殺であることを示唆していた。


なんてことを考えてしまっていた（笑）。
お、今京都。
列車のドアが開いて、以外に外気が寒いことに気付く。
寒いな。。
この格好で大丈夫だったろうか！？
妻は横で寝ている。
日差しが気持ちよさそうだ。
ぼくは前をむく。
電光掲示板には『黄砂を観測』とある。
そとを見た。
いやあ、でもそれなりに明るいよ。
雲が多いかな。
でも、その雲の狭間に見え隠れする、限り無く透明に近いスカイブルー。
そこへいきたいんだ。

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