イラスト／トゥーフェイス

バットマンのキャラクターからトゥーフェイスを描いてみた。
映画『ダークナイト』版でもなければコミック版でもないトゥーフェイス。
なぜ描きたくなったかといえば映画『ダークナイト』のDVDを見たから。
いやあー面白かった。
こりゃあもうSFでもファンタジーでもコミックですら無い。
あれだね、クライムサスペンス。
映画の冒頭でぼかあこの映画の異変に気付いたよ。
ゴッサムシティとは言いつつ、まるでニューヨークのような、、ていうか実在の都市に思えた。
いままでのバットマンシリーズだと、その世界観の構築としてまずゴッサムシティの再現、といったところに重点を置いてきたと思うけど、この映画はここへきて『それを捨てたな。』と感じさせた。
つまり、そういった世界観で勝負する気はないのだと、中盤あたりから気付き始めたね。
人間模様、人間ドラマ。
とくに個々が抱える内面的なものに焦点を合わせていて、今までのバットマンとはひと味違うと思った。
この映画でバットマンは、元来の設定『超人ではなく、人間』に一番忠実に再現してみせていると思うな。
まああまり書くと見てない人もいるだろうしね。
これ以上は触れないけど、僕の中では間違いなく歴代最高の出来だと思った。
ジョーカー(ヒース・レジャー)はこの映画の後他界する、即ち遺作となったわけだけど、これも歴代最高のジョーカーだと思う。
かれがジョーカーに与えたのは知性と繊細さ。
本当に惜しい俳優さんだと思う。
それからトゥーフェイスのアーロン・エッカート。
これも良かったね。

で、トゥーフェイスってキャラクターを描きたくなってやり始めたわけなんだけど、途中で止めちゃった。
なんでだろうね？
もう十分かな、って。
彼の左半身を描くうちに、《悲しみはもう十分かな》って。
そんな気持ちになった映画。
だからこのイラストは途中打ち切り、所要時間30分ね。

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