SEGA TOYSの新商品《i-spin》のCMコンペ参加作品です。
今回の特筆すべき点はクリエイティブ・ブリーフ(案件の企画書のようなもの)の中に、使用可の素材としてロゴに加えて(i-spin )の映像と音楽が与えられていたこと。
注意書きに『可能な限りこの映像を使用』とあります。
ところが困った事に、この映像がえらく劣化(おそらくサイズを軽くする為の圧縮が影響している)していました。
さてどうするか？
これをそのまま作品に転用したら、作品自体のクオリティに影響を及ぼす気がしました。
思いついた解決策はただ一つ。
解像度を上げる。
解像度を上げるにはどのようにするか？
単純に画面を小さくすれば、解像度は結果的に上がる。
でもただ小さくしたのでは面白くないので、作品の中にもう一つのTV画面を置いて、そこでI-spinのCMが展開しているという(劇中劇とでも言いましょうか？)事にしました。
使用可の素材である映像を小さくしてしまった事で、当然のごとくこの映像(i-spin)に対する注目度は半減しますね？
そこで、背景など余分なものはなるべく排除した映像にしようと思いました。
結果、このような作品が完成しました。

実は、作画、撮影、編集にはさほど時間はかかっていません。
そう一日で完成しました。
ただし、今回一番頭を悩ませたのは音楽。

僕は、大半の作品は自分で音楽を作ります。
その方が映像にタイミングを合わせるのに都合が良かったり、一番楽しい作業だったりするから。
ところが今回は音楽まで与えられている。
おまけに、この音楽素材は尺がとても短いので、作品自体を満たす事は出来ないと思いました。
これを無視しては通れないし。。。
でも与えられたこの音楽は、聴いていると思わず吹き出してしまうような、コミカルな魅力を放っています。
とても不思議な魅力。
これは楽しい！
やっぱりこの音楽は使おう、そう決めました。

作業に入ると早速問題が浮上。
僕の扱っている音楽編集用のソフトでは、この音楽ファイルを使って編集する事が非常に困難でした。
エフェクトをかけたり、編集したものを書き出すと著しく音が小さくなってしまう。
おまけに音楽の場合、おそらくソフトによって回転数(Tempo)が異なるため、これに合わせて加工するのが困難だったんです。
仕方がないのでエフェクトをかけた部分と、与えられた音楽素材を、映像編集の際に音楽編集ソフトを使わずに手動で繋ぐ(ループさせる)事にしました。
これで解決。

ストーリー？ストーリーはいたって簡単でしょ(笑)？
見ての通り。
ほんとはね、はじめTVのCMを見ているおじさんが『フン！』て、一笑する声を入れたかったんです。
それでも体が動いてしまう。
おじさん、i-spinえらい気に入っちゃったんやねー、って感じ。
なあんか可笑しいものを作りたいって思ったんです。
実はこの作品、先日のUSJの案件を完成した翌日に製作を開始して、一日で作業を終えています。
ですから節分の日にはすでに完成していて、その後時期を見てfilmoに投稿、一次審査通過を経て本日までアップロードの待機をしていた作品です。
今回は瞬発力の作品。
アップロードの実験をした所、YouTubeの動作環境がうまくマッチしたので、今回はYouTubeを本陣営としてアップします。
画質／動作確認用としてワッチミーTVにもアップしています。
どうぞ宜しくお願い致します。
（＾▽＾）




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