実家から高菜を送ってきた。
実はこっちでは高菜は『ありふれたもの』じゃないんだよね。
九州だと刻んだのをラーメンにのっけるとこもあるし。
でも東京だとあんまりスーパーとかで見かけない(ような気がする)。
そりゃたまには売ってるのを見かけるよ。
なんだって売ってるもんだけどさ。
なんつったって今は21世紀だし。

高菜の漬け物が大量にあると、まずおにぎりが食べたい。
僕は昔からこの高菜のおにぎりが大好物で、だいぶ前に母から妻へ伝授してもらった。
塩味が効いた、歯ごたえのあるおにぎりだ。
口の中でバリっと高菜がはじけて、中からほかほかのご飯がこぼれてくる感じ。
ご飯は高菜の菜汁(肉汁に対しこう命名する)と既にランデブーしてる。

僕はおにぎりは必ずしも出来たてじゃなくていいという人間。
おにぎりは携帯食なのだから、本来なら真価を発揮するのは冷えた時、という考えなのでありまして。
でもこの高菜のおにぎりだけはあたたかい出来たてのほかほかが好きだ。

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