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Let's put a new coat of paint on this lonesome ol' town. Set 'em up we'll be knockin 'em down. You wear adress baby,I'll wear a tie. We'll laugh at that ol' bloodshot moon In that burgundy sky(TOM WAITS).
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2012
08,25
19:35
カミサマノイルトコロを見て来て
CATEGORY[☆日記]
阿利-ALI- 、ZENJI ONISHI によるアートイベント【カミサマノイルトコロ】を見て来た。
このアートコンプレックスセンターというとこは僕も以前に別の形でやらせていただいた事があった。
あまり期待出来ない立地。
しかしこのスペースを存分に生かしきってのパフォーマンスだった。
特にプロセニアムという形に慣れてしまってる脳にはずしんと来るものがあった。
冒頭、スペース奥から登場してくる阿利-ALI-さんは、地平からやってくるようにも見えたし。
『カミサマノイルトコロ』この極めてハードルの高いテーマがどのように噛み砕かれているのかとても興味があった。
何故なら僕自身、このアートイベントと平行するように制作した映像作品版の『カミサマノイルトコロ』に携わっていた訳だから。
こちらはこちらで長い旅だった。
いくら探してもそのような痕跡があるのかさえ不明で。
僕が行き着いた先はとても面白い場所だった。
そして、それはとても慈しみのある、畏怖のある、希望の場所だった。
それはどこだったか?
ここだ。
何も変わらない。
この場所だ。
共に歩もうとするならば、この場所は共に歩んでくれるのだと思った。
共に休もうとすれば、この場所は共に休んでくれるのだと思った。
なにも特別な事ではない。
太古の昔からしてきたように、祝い、葬ること。
そしてかの地に去りし魂をしばし想い、今を存分に生きる。
山奥のロケ地で、いざ撮影を始めようとすると、大きな白鷺が飛んできて、今から撮影使用としていた場所に糞をした。
僕はそれを1個人としては恐ろしくも思ったし、1制作者としては自然現象との見えないテリトリーというか、自然の掟のようなものに今から少なからず反抗しようとする自分に歓びも感じた。
なぜならこのテーマを扱うならば自然と摩擦(感情において)があって初めて成立すると思ったから。
だから最初白鷺が糞をした時には敵対心だと思ったし、それに怯えた訳だ。
しかし、撮影をするうちに自然は打ち解け、次第に味方してくれるようになり、やがて美しく浄化されたように思えた。
この部分は映像作品『カミサマノイルトコロ』に焼き付けた通りだ。
僕はそういった自然現象だけで充分だったのだが、しかしやはり、これは映像作品。
ドキュメントとは違う。
そういった意味でも手は加えているけどね。
とにかく、そんなこんなで『カミサマノイルトコロ』を探し続けた数ヶ月だった。
現在上演中の【カミサマノイルトコロ】を見るのは初めてだった。
それだけに興味も深かった。
終演後、楽屋を尋ねる。
阿利-ALI- さんもZENJI ONISHI さんもとても良い表情をしていた。
『ようやくここまでたどりついたよ』
ゼンジさんが言った。
『あれTomuraくんいい表情してる。』
阿利-ALI- さんが言ってくれた。
ぼくは僕で、取り憑かれていたものにある程度の決着がついたから。
心の旅の。
そう言いかけてやっぱり止めた。
『ヒゲを剃りました。』
『あーほんまやー。』
そんなこんなで楽しい時間だった。
舞台『カミサマノイルトコロ』は明日千秋楽だ。
舞台スペースを自由に行き交うパフォーマンスを是非体験してもらいたい。
※映像作品【カミサマノイルトコロ(約30分)】は当日ロビーにて販売しています。宜しければ舞台版と映像版、両方の視点を楽しんで下さい。
今後とも何卒宜しくお願い致します。
カミサマノイルトコロ公式HP
http://maidama.com/kamisamano.html
[8回]
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